NOW IS THE TIME/PERPETUAL ETUDE

86pt:Epigonen of YNGWIE in early days

NowIsTheTime_PERPETUALETUDE

こんにちはめたりすです。

環境の変化に伴いしばらくPCの前に座る機会が激減しましたが、だいぶ落ち着いてきたので、ブログを再開しようと思います。これからはHR/HMレビューだけでなく、MLBの話も書いていきたいですね。今年は大谷の活躍で大盛り上がりでしたし。ルーキーイヤー以来のTroutファンの私としても大谷の活躍によってチャンピオンリングが近づきますからね。でもSyndergaard獲得はどうなんざんしょ。剛腕だが勝てるピッチャーでもない気もするし、トミージョン明けだし…。

さて、再開1発目に何書くかは迷いましたが直近に購入したPERPETUAL ETUDEの NOW IS THE TIMEがなかなか良かったのでこれのレビューにしました。それでは以下レビュー。



HMを聴いてるとバンド名で音楽性がイメージできる時がある。そういうバンドはだいたいジャンルを想起できるフレーズが使っている。今回のPERPETUAL ETUDEもそんなバンドの1つだ。

このアルバムを知ったのはTwitterだった。なんでも発売元のMARQUEEが追加プレスするとのことだったので、きっと日本人受けする良作なのだろうと予想したわけである。

とりあえずどんな名前かとバンド名とアルバム名を見た時に気づくのである。ハハーン、このバンド名に某貴族(正確には伯爵)の曲と同タイトル、間違いなくネオクラ系だな、と。

だが1曲目「I’ve Got The Power」は意外にも古き良き正統派HR/HMから始まる。メロディーも魅力的でテンションの上がるナンバーだ。想像していたよりYNGWIEしていないなと思ったが、次の曲でその見立ては崩れることになる。

M2「Show Me」は北欧っぽさの漂うハードポップだが、ギターのフレーズはまさしくYNGWIEのそれである。う〜ん、Heaven tonight。あんなに爽快ではないけれど。M3「Straight Through The Heart」もキラキラKeyから始まるM2と同系統の曲だが、ギターのハモリから臭い。一瞬「Starcarr Lane」あたりがよぎるテイスト。サビメロも哀愁系なのでYNGWIE感マシマシである。

M4「Once We Were One」は今作のリーダートラック。RAINBOWからYNGWIEの流れを組んだスピード感溢れるナンバー。サビメロはPRETTY MAIDSに似た雰囲気なので力強さもある。続くM5「Hell Fire Burn」もさらにハードさを増した洋式美メタル。2曲ともコンパクトながら構築美溢れるソロを聴かせるのでとても心地良い。本家ではもう聴けないだろう。あっちはあっちで唯一無二なのだが。

M6「Now Is The Time」からはミドルテンポ3連発。骨格は北欧ハードポップだがギターはYNGWIEしているので、本家のポップサイドが好きな方には十分満足できるレベルのクオリティである。このバンドの本質はM4,M5よりもこちら側なのだろう。ただM8「Our Love」はちょっと弱め。ボーナストラックがなければこの曲で締めなので味気なく感じる。

M9「Ignition」は日本盤ボーナストラック。こちらもコンパクトなインストだが、様式美をしっかり堪能できる。

全体の印象としてはYNGWIEのエピゴーネンではあるが、ベースは北欧HRなので様式美ファンに留まらず広くアピール出来る作品と思われる。ただネオクラシカルをこよなく愛するファンには刺さらない可能性も。というのも1曲が概ね4分以内で収まるため(トータル34分)、ギターが弾き倒すことなく終わる点が物足りなく感じるのではないか。

それでも、在りし日(まだご健在)のYNGWIEに思いを馳せるならばオススメ出来る1枚。

最後にサブタイトルのエピゴーネンはかなり良い意味で使用している。悲しいかなこのジャンルはエピゴーネンにすらならない劣化コピーが多いのが実情である。

Songs Rating
1 I’ve Got The Power ★★★
2 Show Me ★★
3 Straight Through The Heart ★★★
4 Once We Were One ★★★
5 Hell Fire Burn ★★★
6 Now Is The Time ★★★
7 Sail Away ★★★
8 Our Love ★
9 Ignition ★★

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